巨人モーゼ 第1巻

巨人モーゼ 第1巻 王子と奴隷

若き日のモーゼを生き生きと描く。エジプトの王子として育ったモーゼは、三百数十年にわたる奴隷生活に苦しむ同胞ヘブルの民に目を注ぐ。その思いからエジプト兵を殺めたモーゼは、ミデアンの地へ逃れていく。

祈りは心を軽くし、明るくし、人生を希望に満ちたものに変えていく。本書は、混迷を深める世相にあって、甘露の水となり、心の渇きを癒やしてくれる。自分を見直し、よりよき人生の伴侶となる参考書。

書籍レビュー


巨人モーゼ 第2巻

巨人モーゼ 第2巻 遊牧の日日

ミデアンの地に逃れたモーゼは、この地で二十余年の遊牧生活を送る。この間、モーゼの胸にまことの神への信仰が目覚め、劇的な主の召命を受ける。奴隷生活に苦しむ同胞ヘブルの民を解放すべく、モーゼはエジプトに向かう。


巨人モーゼ 第3巻

巨人モーゼ 第3巻 出エジプト

六十万人ものヘブルの民を率いて、モーゼは主の御手によるさまざまな奇跡のうちに出エジプトを成し遂げる。主に導かれ、乳と蜜の流れる国をめざし進むモーゼと一団はホレブ山の麓に辿り着く。


巨人モーゼ 第4巻

巨人モーゼ 第4巻 十戒

ホレブでのモーゼとヘブルの民を描く。ホレブ山上で四十日四十夜、視線を超えてモーゼは、内なる神に到達し “ 十戒 ” を授かる。その心境を描いたくだりは驚くべき内容である。一方、欲望の神に仕え狂態を演じたヘブルの民は “ 十戒 ”とともに新たな生活をめざす。

■■■書籍レビュー■■■

書籍レビュー

『巨人モーゼ』
水泳選手時代、勝負の世界で「力がすべてだ!」とトレーニングに明け暮れていた私が事故に遭い、職場の先輩が入院先に持って来てくれたのがこの『巨人モーゼ』でした。当時はプロレス雑誌かTV情報誌しか読んだことがなく、とても字が多い単行本は読めないだろう…とチラっとページを開いたら「闇の夜空に半円の月がうかんでいる。めったに見ることのない薄い雲が足早に流れ、月の光をさえぎるが、今夜にかぎってその輝きは妙に冴え、光っていた…」と、まるでその場にいて月を見ているかのように、情景が脳裏をよぎり、本が苦手な私が、本の中の世界に引き込まれるように夢中で読み、気が付くと一巻を読み終わっていました。この続きがどうしても読みたいと先輩にお願いし、2・3・4巻と読み進めていきました。とにかく本を読んだことのない自分がこれだけ夢中になって読破したことは初めてでした。今も北アルプスの山並みを見て、ホレブの山とそっくりではないか?と思ったりします。

肉体信仰?だった自分に、人が進むべき道を示され、自分の人生の方向転換をしていただいた、貴重な著書です。

2024/2/1 掲載

『巨人モーゼ』
出エジプトは何千年も過去のできごとなのに、とても身近に登場人物の心の内を感じられます。人の義務について4巻“ 愛には愛を ”の箇所が印象的でした。

「我々はこの世でさまざまな職を持ち生活する。執着しやすい状況におかれている。しかし、神がすべてに愛の光を与えながら結果を望まないように、人もまた結果を望んではならないのである。行為の結果を動機とすると、結果にとらわれ、目的と手段が不明になってくる。…我々の安心は、我々を生かしている神を信じ、その恩に報いる行為にあることが理解されてくる。モーゼの十戒は、この世の義務を果たすための行為の指針として定めたものであった。十戒を要約すると「愛」になる。愛は他を生かすことで、人生の目的はこれをおいてほかにない」

私は最近、仕事で思い通りにならないことがありました。しかし、その時は分かりませんでしたが、神様を思って仕事をした時は、予想外の結果(他を生かす)につながっていて、「あれで良かったんだ」と後で気づくことがよくあります。神様が運んで下さったのだと思います。

これからも、堀田先生の説かれる正道を明るく学んでいきたいと思います。

2024/2/1 掲載